「自社に100%フィットした、我が社を支える最強のインフラ。それが、本当に自分たちの手で形になったのです。しかし、これで終わりではありません。」
前回のコラムをそう締めくくりました。
話の続きに入る前に、前回の最後に少しだけ触れた「バイブコーディング」という言葉について、それが一体何なのかを説明させてください。
バイブコーディングとは何か
これは、難しいプログラミングの呪文をひたすら暗記してパソコンに打ち込むような、これまでの開発スタイルとは全く違います。
AIに向かって、まるで人と対話するように「明日の配置データをそのまま日報に流したい」「でも形式がズレると見づらいから、いい感じに連携させてほしい」と、自分の頭の中にあるアイデアをそのまま言葉にして投げかける開発スタイルです。
プログラミングの深い知識がなくても、こちらの「こういうものを作りたい」という意図を日本語で伝えると、AIが即座にコードを書いて応えてくれる。「いや、ちょっと動きが違うな、もっと現場で使いやすい形にして」「なるほど、じゃあこう修正します」というやり取りをリアルタイムで繰り返していく。それがバイブコーディングです。
AIとのやり取りが、とにかく面白い
この、AIとやり取りを繰り返しながら、自分のアイデアがどんどん目の前で形になっていくプロセスが、とにかく面白くて仕方がなかったのです。
たとえば、AIに「コンセントとスイッチと照明を繋いで、正しく配線するとスイッチをオンにしたとき照明が点灯するゲームを作って」と頼んでみました。最初に出てきたのは、コンセント・照明・スイッチが横一列に並んだシンプルなものでした。
コンセントは左の壁に、照明は天井に、スイッチは右の壁へ。私がコードを一行も書いたわけではありません。「こうしたい」と言葉にしただけで、AIがレイアウトごと組み替えてくれたのです。
ちなみに、このゲームが完成するまでの所要時間、およそ10分ほどです。
実際に触ってみてください
上で紹介した修正バージョンのレイアウトが、そのまま実際に動くゲームとしてこのページに埋め込まれています。コンセント・スイッチ・照明を正しく配線してスイッチをオンにすると照明が点灯する、電気工事会社ならではのゲームです。
間違えた繋ぎ方をすると「短絡(ショート)!」「スイッチが効かない!」などのリアルなフィードバックが返ってきます。
ぜひ実際に触って遊んでみてください。「言葉で伝えるだけで、本当にこんなものが作れてしまうんだ」というバイブコーディングの凄さを、そのまま肌で感じてもらえると思います。
どうでしたか?
道具を使うのに、その仕組みを全て知る必要はないということがお分かりいただけたでしょうか。大事なのは何を作りたいかという意思です。ただ、簡単に動く道具ほど、正しく使わなければ簡単に壊れます。バイブコーディングも例外ではありません。一言でものを作れるということは、一言でものを壊せるということです。
とはいえ、バイブコーディングが「何かを作りたいという意思」を持つすべての人に、ものづくりの扉を開いてくれる革命であることは間違いありません。
皆さんもぜひバイブコーディングの魅力を味わってみてください。
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